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日本一の星空を探そう~ボートルスケールって何?~

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七夕が近づいてまいりました。

 

七夕と言えば天の川、しかし天の川はとても暗く、そこそこ空が暗い場所でないと見れません。

多分この記事を読んでいる大体の方は、天の川が見えない都心部に住んでいると思います。私もそうです。

 

天の川が見えるくらい空の暗い場所は何処にあるんだろう?

 

そんな悩みを一目で解決してくれるのが"ボートルスケールマップ"です。

 

ボートルスケールって何?

そもそも"ボートスケール"ってなんだよって方が大半だと思います。

 

まず、星空を見るにあたって"光害"という概念が重要になってきます。

読んで字の通り「光の公害」です。

もう少し丁寧に言うなら、「夜間の人工の光によって空が明るくなってしまう公害」です。

例えば、都心部に近いとビルの明かりや工場の照明の影響で空が煌々と照らされ、星は殆ど見えません。

逆にド田舎や海の真ん中では人口の光が殆ど無いため、6等星や暗い星雲もはっきり見え、雲も星空の黒い穴に見えます。

 

ボートルスケールとは、簡単に言うと「星空の明るさを表したもの」つまり「光害の少なさを表したもの」です。

クラス1~9までの9段階で表され、数字が小さいほどより暗い、光害の少ない空ということになります。

 

ボートルスケールマップを見よう

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これが実際のボートルスケールマップです。

白い部分がクラス9、黒い部分がクラス1です。

 

やはり国内のほとんどがクラス4(緑)以上の星空ですね。

人口密度が高い故仕方ない…。

 

残る僅かなエリアもクラス3(青)で、クラス1~2のエリアがほぼありません。

拡大してみると、北海道や四国の端の方に僅かにある程度です。

 

何というか、北海道が意外に明るいですね。

ちょっと失礼かもしれませんが、人口密度が低いから多くのエリアでクラス1くらいの星が見えると思っていました。

 

天の川が見えるのは?

天の川が綺麗に見えるのはクラス4以下からです。

 

そう思うと、天の川を見るためにそこまで遠くまで出かける必要はないということが分かります。

どこの都市圏に住んでいても、車を1~2時間飛ばせばクラス4のエリアにたどり着くことが出来ます。

 

もう少し欲張って、さんかく座銀河とかメシエ天体まで見ようと思うと一気に難易度は増します。

彼らはクラス2以下の星空でないと見えません。

つまり四国や北海道に行かないと見れないという事なので、もしそこへ旅行に行くようなことがあったら、是非とも目に焼き付けておきましょう。