ブッ飛びすぎな世界最速の乗り物たち
"世界最速"
言わずと知れた「漢のロマン」です。
2歳児も、いい歳こいた中年のおっさんも、ヨボヨボの爺さんも、速い乗り物、とりわけ"最速"の称号が付いた乗り物には心を躍らせます。
「速さを追求したとして、そこに実用性なんてあるのか」
ありません。
ロマンに理論や実用性を持ち込むのは野暮です。
むしろロマン以外に何も得られないからこそ"ロマン"なんじゃないでしょうか。
私はそう言いたい。
しかし、そんなロマンだけを追求した"世界最速"の中にも、突っ込みどころしかないような連中がいます。
「三分で読めるネタブログ」初回は、そんな連中にモノ申していきます。
世界最速のバイク
アメリカの自動車ブランド"ダッジ"が販売していたスポーツカーに、"バイパー"という車があります。
「毒蛇」という物騒な名前の付いたこの車は、排気量が8300cc、馬力が500馬力もあるエンジンを搭載しています。バケモンですね。
ところが、あるアホロマンあふれる人物がこんなことを言い出します。
「エンジンだけならめっちゃ速いんじゃね?」
実にアメリカらしい発想です。
こうしてこの巨大エンジンにタイヤを付けただけのバイク"ダッジ トマホーク"が完成してしましました。
その最高速度は時速480kmとされていますが、メーカー曰く「理論上、マッハ0.55出せる」そうです。
最高速に"マッハ"を使ってきましたよ、このバイク。
こんなので最高速出したら、上体を起こした瞬間に吹っ飛ばされてあの世行き確定ですよね?
驚くべきことにこのバイクは6000万円で10台が売りに出され、全て購入されたそうです。
世界最速の車
1997年、アメリカ ネバダ州の砂漠にて、史上初めて自動車が音速の壁を突破しました。
その車の名は"スラストSSC"。
"SSC"は超音速車(SuperSonicCar)を意味します。
搭載されるエンジンは、合計11万1500馬力を発生させるロールスロイス製ジェットエンジン2基。
この戦艦並みのパワーのエンジンが、僅か10トンの車体をマッハ1.016まで加速させます。
最高速度での燃費は18m/L、つまり1秒でおよそ18Lの燃料を排ガスに変えていきます。
幼心を擽られますね。
20年以上に渡って"最速"を預かっている"スラストSSC"ですが、そろそろその称号を奪われるようです。
"ブラッドハウンドSSC"と名付けられたこの車は、戦闘機のエンジンとロケットエンジンを搭載し、燃料供給のためだけにジャガー製の大型エンジンを使用します。
車重は6.5トンにも関わらず、システム総合馬力は13万5000馬力。
これで時速1000マイル(マッハ1.3)を目指すそうです。
私も子供の頃考えました。
ロケットエンジンで車を動かしたら超速い車ができる! と。
マジでやってる連中がいるとは想像もしませんでしたよ…。
世界最速の列車
飛行機よりも速い列車があるって知ってました?
私も調べていたら出てきたもんで驚きました。
その列車は"ロケットスレッド"
最高速度は驚異の10330km/h(マッハ9.75)。
地球をわずか4時間足らずで1周してしまう計算になります。
当たり前ですが通常の列車とは原理がまるで違います。
吹き飛ばないように通常の"エ"の字型のレールにしがみつくような形で固定され、ロケットによってソリ状のビークルをばく進させるという、まさに"弾丸列車"です。
あまりに加速度が大きすぎるため、そのGに生物が耐えられないという理由でギネス記録には乗っていないそうです。
が、脱出装置の実験のために有人実験を行ったことがあるらしく、その時は流石に時速1000キロまで5秒というゆったりとした(?)加速でした。
しかし、急減速を行った際に50Gの力が加わり、危険な状態に陥ったそうです。(その後、無事生還)
最後に、ここまで記事を書いた私の感想を述べます。
みんなロケット好きやな